女性に多い病気
自律神経失調症とは : 自律神経のバランスが崩れることによって体に起こる様々な症状の総称です。ストレス社会となった今日では、男性にも自律神経失調症の症状を訴える方が増えてきましたが、圧倒的に女性に多く見られる症状です。自律神経失調症も問題点は、明らかに体調がおかしいにも関わらず、病院で精密検査を受けても異常が見つからず、具体的な治療方法が見つからないことです。そのため、お医者さんもとりあえず精神安定剤を処方して症状を緩和させるぐらいしかできません。
自律神経失調症の症状は、眠れない、イライラする、頭痛、肩こりなど具体的な病気ではないため、他人にはなかなか理解してもらえず、職場や家庭内の人間関係にも影響してしまいます。そのような生活環境がさらに自律神経失調症の症状を悪化させる原因となりますので、自律神経失調症についての知識を深め、自分の体の状態をよく把握し、そして自分なりの対策、解消法を考えて見つけることが大切です。
過食症摂食障害 : 拒食症や過食症は、摂食障害と呼ばれます。摂食障害で苦しんでいる女性の悩みは、周りの人が思っている以上に深刻で切実です。摂食障害の患者さまの多くは、無理なダイエットを繰り返すために、体内環境が極度に悪化している方が多く、大切な体のホメオスターシスが崩れています。ヨーヨー現象を繰り返し代謝が落ちてしまうため、体重も変動しやすく、少しの体重の変動で激しく落ち込むなど、悪循環に陥り、さらに精神も不安定になっていくのです。摂食障害は、自分を肯定できないことが原因と云われています。特に母親との関係が良好でないなどの問題があると、摂食障害を起こし易いと言われていますが、それは摂食障害の「きっかけ」になることはありますが、直接的な「原因」では決してありません。軽い気持ちで始めた自己流ダイエットが、時間が経つにつれて、食べない・暴飲暴食・嘔吐などを繰り返すようになり、様々なトラブルを引き起こします。例えば、うつ病やパニック障害などの精神疾患、慢性疲労、自律神経失調症、月経不順、無月経排卵、貧血など、心の問題がきっかけで体を蝕んでいくのです。心の問題がきっかけとなり、体が蝕まれ、そして精神をも蝕むという、負のスパイラルが、摂食障害です。
甲状腺がん : 甲状腺は、喉仏(のどぼとけ)の下にある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。甲状腺がんの患者数は意外と多く、1000人に1人の割合で発症します。女性が圧倒的に多く、男性の約5倍にもなります。甲状腺がんの治療としては、手術が一般的です。甲状腺は、チョウが羽を開いたような形をしており、チョウの羽に当たる部分を“葉”と呼びますが、がんが左右二つの葉に広がっている場合は、手術で甲状腺を全部摘出します。甲状腺は、体に必要不可欠な“甲状腺ホルモン”を造る臓器であるため、手術で甲状腺を摘出した後は、ホルモン剤を一生服用しなければなりません。一方、がんが一つの葉にとどまっている場合は、その葉を切除し、がんに冒されていない方の葉は温存します。この場合、残った葉でホルモンを作ることができるので、ホルモン剤の服用は必要ありません。甲状腺がんでは、この他に放射線治療や化学療法も行なわれます。また、手術で甲状腺を全摘した患者に対し、再発防止や転移したがんを死滅させる目的で“放射性ヨード”を用いた治療が行なわれることがあります。
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2021/1/14 更新